4月は入社式の季節ですね。新入社員のみなさま、おめでとうございます。希望と不安の中で入社を待っておられることでしょう。まず入社すると一番最初に入社式を行うと思いますが、入社式は式次第に沿って行われていきます。それでは式次第とは何か?どのようなことを行っているのでしょうか?式次第について知っておくべきことや、また会社側から見て式次第担当になった場合にするべきことも調べてみましたので紹介します。

式次第とは何か?

入社式の会場の壇上に貼られていたり、また手元に配られたり、企業によって違いはありますが、開式から閉式までの進行を記したプログラムのことをいいます。

司会者が式次第のプログラムに沿って会を進めていき、時間通りに終わらせるために必要なものです。また新入社員の方からみても事前に流れが分かるので、気持ちに余裕が持てます。

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一般的な式次第の流れ

1開会の挨拶

開会の宣言を司会者が行います。

「ただ今より、平成◯◯年度株式会社◯◯入社式をおこないます」、などと簡単に終わることが殆どです。

2経営理念唱和

経営理念(社訓・社是・企業理念・クレドなどいろいろな呼び方があります)というのは、会社の経営方針や社員の行動指針であったりするもので、つまりこの会社・社員は、「こういう方向に進んでいくぞ」という決意表明のことをいいます。

3社長の挨拶

社長から新入社員への訓示や激励を述べてもらいます。(会社によっては会長やCEOが行う場合もあります)

✓社長の挨拶はしっかりと聞いておいた方がいいです!

代表社員挨拶では社長の訓示や激励に対してのコメントを入れることができます。「先程、社長からお言葉にいただいた、◯◯の経営理念をしかっりと受け継いで参ります」など。

また配属先などでの研修の際に、社長の挨拶はどんなことを話されたか聞かれることもあります。もしハキハキと答えられることができれば、上司や先輩社員に「こいつ、やる気があるな」と好印象を持たれることでしょう。

4新入社員への辞令交付

新入社員の代表者、または一人一人に渡します。

5役員・幹部の紹介

紹介された幹部・役員は起立して新入社員へ一礼します。役員代表から新入社員へ祝辞を行います。*会社の規模によって行われるので省略されることもあります。

6新入社員代表の挨拶

代表者が、入社式開催に対してのお礼・仕事への決意表明,抱負・上司や先輩社員へ支援・指導のお願いなどを述べます。

7閉会の挨拶

司会者が閉会の宣言を行います。「それでは以上を持ちまして平成◯◯年度株式会社◯◯新入社員入社式を終了いたします」などと宣言して入社式は終わります。

以上が一般的な入社式の流れになりますが、会社によっては「来賓の祝辞」「保護者代表挨拶」「記念撮影」なども行う会社もあるようです。また閉会後に研修や、懇親会がある場合もあります。

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式次第担当になったらやること(会社側)

もし突然、上司から入社式の司会をやれと言われたら、何からやっていいかわからず困ってしまうことと思います。入社式をスムーズに進めるためには式次第を作る必要がありますが、マニュアルでもあればいいですが、もしない場合で担当を任されてしまうと悩んでしまいますよね。ここでは担当に選ばれた場合にやることをまとめました。

式次第を作成する

①開会の挨拶

②経営理念唱和

③社長の挨拶

④新入社員への辞令交付

⑤役員・幹部の紹介

⑥新入社員代表の挨拶

⑦閉会の挨拶

上記が一般的な式次第(内容は上記参照)ですが、他に盛り込むべき項目があるかは、上司に相談しましょう。

会場の確保

まず入社式を行う会場がなければ式自体が行なえません。もし自社に会議室や他の施設など適した会場がある場合は「入社式の日に他の予約が入ってないかどうかの確認と予約」、自社以外で会場を使う場合でも予約して確保しないといけません。

社長や幹部・役員との打ち合わせ

式次第の項目で「社長の挨拶」「役員・幹部の紹介」というのがあります。

担当になった場合は、すぐに打ち合わせをする必要があります。上司がやってくれることもありますが、中小企業の場合、全て任されることもあります。担当になったらすぐに確認しておきましょう。

懇親会などを行う場合は場所の確保

多くの企業では親睦を深めるために入社式の後に懇親会などを行うことがあります。

会場を変えて飲食店で行う場合は予約する必要がありますが、企業によっては数十人にもなりますよね。直前の予約は難しいので、予め早めに確保しておきましょう。

料理内容なども懇親会が盛り上がる一つの要素ですので、飲食店のリサーチも重要な役目です。

以上が準備となりますが、直前にバタバタしないように時間に余裕を持って準備することが大切です。

 
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まとめ

新入社員のみなさま、入社式での流れ(式次第)についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。事前に流れや内容が分かっていれば、少しでも緊張を和らげ、余裕を持って入社式に挑めるのではないでしょうか?

新入社員を受け入れる側からしても、記憶に残るいい入社式にして新入社員を迎えたいですよね。入社式も昔と違って現在はかなり変わってきています、パフォーマンスを取り入れたりとユーモアたっぷりの入社式もあります。会社の規模や社風によってさまざまな入社式がありますし、こうでないといけないという式次第の決まりもありません。非常識にならなければ自身で工夫した式次第を作ることも出来るかと思います。楽しんで出来るといいですね。