4月といえば入社式の季節ですね。新入社員の皆様おめでとうございます。入社式の準備は進んでいますか。特に男性の方は入社式でスーツを着る時はネクタイをすると思いますが、ネクタイの結び方も何種類かあるのはご存知ですか?一つしか知らないとか一応知っておくかという方のために、一般的な結び方5種類や結び方による見え方などを紹介します。自分に合った結び方が見つかるといいですね。

ネクタイを締める意味

一般的に「スーツにはネクタイ」とセットになっていますが、そもそも何でネクタイをする必要があるのでしょうか?首に巻いて垂らしてるだけなので、機能的に役立っているわけでもないですし・・何か首元が苦しいとか、暑い日なんかはうっとうしくも思ったりする方もいると思います。

ということで、まずネクタイの起源を調べてみました

ネクタイの起源はいろいろあるようですが有力な説としてクラバットが始りという説があります。その説とは(17世紀頃)

ルイ13世を守るためにクロアチアの兵士(クラバット)がフランスを訪れた際に、無事の帰還を祈って妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていたが、それを見たルイ14世が「あれは何だ?」と側近に聞いたところ、側近がクロアチア兵について聞かれたと勘違いし「クラバット(クロアチア兵)です」と答えたため、そのスカーフのことをクラバットと呼ぶようになった。

という逸話があります。ただいろいろ反論や他の説もあるみたいで、真偽は定かではありません。

ただ、現在でもフランス語ではネクタイ(英語)のことをクラバット(cravate)といいますので、これが有力視されているのは分かります。

日本では1851年にジョン万次郎によってアメリカから持ち帰ったというのが、日本でのネクタイの歴史の始りとされています。これは有名な話ですよね。

その後、大正時代末期頃には洋服も普及していき、それに伴ってネクタイも広まっていったようです。

では現在日本でネクタイを締める意味はどいったことがるのでしょうか?

いろいろ調べてみましたが、「これだ!」という確定的なものはありませんが

スーツにはネクタイというのがある意味、制服化しているということ

クールビズといのも定着してきて夏はノーネクタイというのも浸透してきていますが、重要な商談や大切なお客様と会う際は、ラフな格好では失礼ですのでやはりネクタイは欠かせないでしょう。

あとはオシャレ的な要素のためでしょうか

スーツ自体はオシャレしにくいですし、何着も持っていることも少ないですが、ネクタイなら色んな柄や色など気分や状況によっていろいろ使い分けできますので、スーツ姿での数少ないオシャレポイントといえます。

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ネクタイの結び方

主な結び方の特徴や結び方の動画を5種類紹介します。

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シンプルノット(プレーンノット)

最も基本的な結び方です。結び方もとても簡単なので人気があり、どのネクタイやシャツ襟にも合うので広く愛され浸透している結び方です。

結び目は、円錐形で少し縦が長めになります。細いネクタイだと小さめ、太めのネクタイだと大きめの結び目になります。

体型的には、中肉中背、背は高い、上半身が長い、首が太いなどの方におすすめです。

難点としては崩れやすいというところがあります。

結び方は文章で説明するより動画の方が分かりやすいので動画で紹介します。

ダブルノット

結び方自体はシンプルノットとほぼ同じで簡単です。違いはシンプルはその名のごとく小剣の周りを一大剣が1巻きしかしないが、ダブルは2巻きするとこです。

2巻きすることにより結び目が太くなりますのでシンプルノットより少しだけ結び目にボリュームを持たせたい時におすすめです。

ほとんどのシャツにも合いますし、ネクタイも幅が広いタイプのものでなければ、どのネクタイでも大丈夫です。

この結び方は、どの体型にも合いますが特に上半身が短い人にはおすすめです。

ウィンザーノット

ウィンザーノットはフォーマルな場で適した結び方です。大切な商談など勝負用のネクタイを締める時に結んでみてはどうでしょうか。

結び目がふっくらと大きめになるので、ワイドカラータイプのシャツによく合います。

結び方はちょっと難し目になりますが、型崩れしにくくおしゃれで人気も高いです。

ネクタイは長めで細めが結びやすく、背が低い人におすすめです。

※豆知識※ この結び方の呼び名の由来は、1920年~1940年代のファッションに多大な影響を与え、典型的な英国調スタイルのこの結び方を流行らせたのがウィンザー公爵で、そのん名前をとってこう呼ばれているようです。シャツ襟(ワイドスプレッドカラー)もウィンザー公爵が好んで着用していたことから「ウィンザーカラー」とも呼ばれています。

スモールノット

スモールノットは名の通り、結び目が小さく仕上がります。

そのため、太めのネクタイや襟口のせまいシャツによく合う結び方です。

結ぶ時にネクタイの大剣を真横にねじる必要がありますが難しくはありません。

背が高い人におすすめです。

クロスノット

結び目に特徴があり。シンプルノットと同じ形の結び目に1本の筋が斜めに走ります。

これが襟元に少し遊び心を与え、オシャレ感を出します。

このクロスノットを活かすには柄がない無地のネクタイがいいでしょう(柄があると結び目の筋が目立ちません)

下の動画には柄が入っていますが。

ディンプルについて

ディンプルとはネクタイを結ぶ時に出来る、エクボのような長いくぼみのことです。

ディンプルがあると立体感が出て、スタイリッシュなイメージになります。ディンプルは自然にも出来るものですが、意識的に作るようになりましょう。

2つ(ダブルティンプル)作ることもできますがそれはパーティなどフォーマル用であり、ビジネスの場では1つだけの方がいいでしょう。

作り方のコツは

①ゆるく形を整えて(最後に結び目を上に上げる前)

②指で大剣の真ん中にくぼみを作ります

③大剣を親指、中指でつまみ、人差し指でくぼみを整えるように添えます

④そのままくぼみを保ったまま結び目に引き上げれば完成です

 
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おわりに

いかがでしたでしょうか?

就職活動時にネクタイをしたことある方も多いと思いますが、そんなに何種類もあるとは思わなかったのではないでしょうか。もちろん他にも結び方はあります。

が、全部覚える必要はありません。

自分の生活スタイルに合ったものを覚えればいいと思います。とにかく簡単で早く結ぶことだけを望むならシンプル・ダブル・スモールなどで一つ覚えるだけでもいいし、フォーマル用やオシャレ時に変化をつけたいのであれば、ウィンザーやクロスも覚えるのもいいでしょう。それぞれ自分に合ったものを覚えましょう。

覚えるコツは練習しかありません。ネクタイするはめんどうだなと思っても、ビジネスの場ではネクタイが必要な時がありますので覚えましょう。これも社会人としてのマナーです。