厚生労働省は、2015年12月からスタートするストレスチェック制度を円滑に導入することができるように「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」を無料配布しています。ストレスチェックの受検、ストレスチェックの結果出力、集団分析等ができるソフトの内容や機能についてまとめてみました。
実施プログラムの内容
プログラムは、実施者用管理ツールと受検者回答用アプリがあります。受検者回答用アプリがあるのが、とてもいいです。個人がそれぞれアプリをダウンロードしてストレスチェックを行えます。
サンプルデータ一式として、外部データ取込と対象データがあります。
実施プログラムの機能
- 労働者が画面でストレスチェックを受けることができる機能
※職業性ストレス簡易調査票の57項目によるものと、より簡易な23項目によるものの2パターンを利用可能
※紙の調査票で実施しCSV等へ入力したデータをインポートすることも可能 - 労働者の受検状況を管理する機能
- 労働者が入力した情報に基づき、あらかじめ設定した判定基準に基づき、自動的に高ストレス者を判定する機能
- 個人のストレスチェック結果を出力する機能
- あらかじめ設定した集団ごとに、ストレスチェック結果を集計・分析(仕事のストレス判定図の作成)する機能
- 集団ごとの集計・分析結果を出力する機能
- 労働基準監督署へ報告する情報を表示する機能
ストレスチェックプログラムの有効活用
この厚生労働省が開発したストレスチェックプログラムは、最低限の機能をカバーしています。この「ストレスチェックの実施」も外部に依頼すれば費用が掛かります。
ストレスチェック実施プログラムを利用することで自社で行なう内製化が大幅に広がります。
- 産業医が実施者を引き受けてくれる
- 実施事務従事者がデータ入力・出力、実施管理を行なう
ことで、外部を頼らずに社内での実施が可能になるプログラムツールですので、活用を前提に検討するといいです。
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムのマニュアルとツールのダウンロード
http://stresscheck.mhlw.go.jp/