新入社員の中には、入社式を終えて社会人になっても学生気分が抜けていない人を見かけます。学生気分から早く抜け出して、意欲を持って仕事に取り組み、会社に貢献できるように努力する姿勢を見せて欲しい、先輩社員や上司は思っています。そこでまずは、社会人としての心構え・心得として守るべきこと「就業規則」と「マナー」の2つについてお伝えします。

就業規則を守る

学生と社会人では様々な違いがあります。学生は授業料を支払って授業を受けることで知識を得ますが、社会人は労働時間の対価として賃金つまりは給与をもらいます。

会社から給与をもらうためには、会社に利益をもたらす必要があります。でも、新入社員が初めから会社に利益をもたらすことは難しいです。そのため、先輩社員や上司の利益の一部を新入社員の給与として支給しています。会社としては、新入社員が一日でも早く自分の給与分の利益を確保できるようになって欲しいと思っています。

でも、無断欠勤したり、遅刻や早退を繰り返す新入社員は多く、意識の低い人も中にいます。「低血圧で朝、起きれません」「昨日、飲み過ぎて気持ち悪いので休みます」という理由で会社を休む人もいますが、心象がよくありませんし、会社に損害を与えていることに気が付きましょう。

ビジネスマンとなったからには、コスト意識をしっかりと持ち、真摯な態度で仕事に取り組み、少しでも会社に貢献できるようになりましょうね。

会社には就業規則があり、会社の中のルールが定められているものです。それぞれの会社で規則が定められていて、守る必要があります。どんなことが書かれているのか大まかに紹介します。ここで紹介するのは一例です。就業規則に書かれていることを「知らなかった」とか「はじめて聞いた」とかいうことが無いように就業規則のルールを学んでおきましょう。

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公私混同しない

会社の電話や携帯を使って私用電話をしたり、会社の備品を持ち帰って個人的に使ったりすることはいけません。

就業時間を守る

就業時間、つまりは始業時間と終業時間のことです。9時始業だから8時59分にタイムカードを押せばセーフと思っている人もいます。確かにそうなんですけれども、社会人ならば始業時間までに仕事がはじめられるようにするとか、帰りしたくは終業時間を過ぎてからすると言ったマナーは守りましょう。5分や10分までに仕事を切り上げて、ロッカールームで時間調整して帰るなんてことはしていませんよね。

服装や髪型に注意

服装は就業規則に従って守ります。ラフな格好での出社をOKにしている会社もありますが、取引先などの外部の人と会うことがある場合にはジーパンはNGとか丈の短いズボンはダメという細かいルールが定められていることがあります。規定が無いときは、あまり奇抜にならないようにし、周囲の先輩方を見て、どこまでいいのか判断するようにします。

当番制を回避しない

会社に入ると掃除をしたり、朝礼をしたりすることがあります。またはお昼時間の電話番や受付・お茶くみなども課員で分担し、ローテーションになっていることがあります。仕事とは関係ないとか、やりたくないからといってサボったり、毎回他の人と交代したりするのではなく、積極的に協力して行ないましょう。

会議や研修に参加する

会議は新入社員が出れないものもあるかも知れませんが、会議や研修には積極的に参加すると会社のことが良く分かり、仕事を覚えるのに役立ちます。特に出席できるのであれば、部課長会議や役員会などの会社の動向が分かるような戦略会議に参加すると会社の方針や方向性が分かってきます。

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マナーを守る

マナーを守るとは、社会人になったら社会のルールを守る必要があります。就業規則だけではなく、法律や社会の習慣・礼儀・一般常識などの暗黙のルールがあります。

法律を守る

法律は、人として生活していくための基本ルールです。会社も色々な法律に従って就業規則や規定などを作成しています。もちろん、会社だけではなく、一人の人間としても、飲酒運転をしない、歩きタバコをしない、法律に違反するようなことをしません。

就業規則を守る

就業規則は、各社によって違いがありますので定められたルールを守ることが必要です。通勤は公共交通機関を利用するように定められているのに、会社に無断でバイクや自転車で通勤するようなことはしません。通勤費を浮かせて、自分の小遣いにと考える人もいますがルール違反です。

当然のルールは守る

人として当たり前のことは守ることは大切です。社会の習慣や礼儀、常識、マナーは当然知っているべきですし、守るべきことです。知らないのは、教えてくれないからという人もいますが、一般常識は社会人になるのですから知っておくことですし、当然守るべきことです。

上司の指示・命令に従う

会社では、指揮命令系統がはっきりしています。上司は、仕事の配分やスキルによって与える仕事を振り分けています。新人に与えられる仕事も重要な仕事の1つであり、やらなくてもいい、遅れてもいいという仕事内容ではありません。その仕事が滞ることで周りの人達の仕事も止まることがあります。会社で働く以上は、上司の指示・命令に従い、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をしっかりと行なうことと、勤務中の私用外出や残業、小口金の出し入れなどは上司の許可を得てから行なうべきことです。

 
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あとがき

たまに、飲みに行くと、新入社員が会社や先輩・上司に対する愚痴を言っていることがあります。気持ちは分かりますが、会社での出来事や仕事内容、取引先の会社名や個人名などを大声で話していることがあります。周りで聞いている人は、だいたい、どこの会社の人なのか分かってしまいますし、社外秘の情報も多く含まれていると思います。

近くに、会社の人がいるかも知れませんし、取引先の人が聞いているかも知れません。新入社員でも、その会社の顔ですので会社の評価を下げるような立ち居振る舞いは控えるべきです。