ストレスチェックを実施した結果、高ストレスと判断された場合には「医師による面接指導」を申し出ることができます。申出は本人の意志が尊重されるので、会社が強制することはできませんが、高ストレス本人の今後のメンタルヘルス問題にもつながる可能性がありますので、医師による面接指導の手順と内容を理解してもらい、未然防止・早期発見できるようにしましょう。
高ストレス者に面接指導を推奨する
従業員に、高ストレスという判定が出たときに面接指導を受けるように推奨しますが、本人にとっては、高ストレス状態だということを会社に知られるという不安感と、今後の仕事に関する心配が芽生えてくることがあります。
ストレスチェック制度実施時にも説明しますが、ストレスチェック結果が戻ってくるタイミングでも再度、医師による面接指導の重要性をしっかりと理解して頂き、さらに、会社としても対策を行ない本人に不利益無く、改善していくことを理解してもらう必要があります。
詳細は、 面接指導の勧奨方法 をご覧ください。
医師による面接指導が実際にどのように行なわれるのか知る
医師との面接指導で、どのようなことを聞かれるのか気にする人もいますので、相談窓口になっている人は問診内容を確認して説明できるようにしておきましょう。医師との面接指導を受けなければいけない状況ということ本人にとって不安材料になるので、その不安を1つずつ解消してあげることも大切です。
詳細は、面接時に聞かれる4つのポイント をご覧ください。
専門医の紹介
心療内科または精神科の紹介は、うつ病・抑うつ症の疑いがあるということで、専門的な診断が必要なときに紹介を受けます。ただ、その日のうちに専門医を受診するのではなく、紹介状があっても予約状況にもよりますが、1~2週間ほどは先になることがあります。ストレスチェック制度は未然予防(一次予防)、面接指導は早期発見(二次予防)の効果が期待できますので、本人だけでなく、家族のためにも対応していく必要があります。
詳細は、専門医を紹介されたら受診を勧める をご覧ください。
就業上の措置と対策の実行
高ストレス者が専門医による治療が必要だと診断されたら、今後の就業について考える必要がありますし、上司と相談して部所内での対策も検討しないといけません。
詳細は、就業上の措置が必要な場合 をご覧ください。